芸能

タイムスリップ時代劇 なぜか主人公に高校生多い、カギは「教科書」

『』

注目の映画『ブレイブ-群青戦記-』(公式HPより)

 注目の映画『ブレイブ-群青戦記-』など、タイプスリップするドラマ・映画は今も昔も多い。特徴的なのはタイプスリップする人に高校生が多いということだ。それには理由があった。コラムニストで時代劇研究家のペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 タイムスリップ天国ニッポン。というわけで、今シーズンもドラマ『江戸モアゼル』では江戸時代の花魁(岡田結実)が元気よくタイムスリップしてきているが、12日には映画『ブレイブ-群青戦記-』が公開となる。

 この映画は、スポーツ強豪校の高校生たちが、桶狭間の戦直前の戦国時代にタイムスリップ。人質になった仲間を救うため、アスリートである自分たちの特技を活かし、織田信長(松山ケンイチ)の砦に攻め入るというもの。弓道部の主人公・西野蒼(新田真剣佑)は弓を放ち、アメフト部は猛烈突進、空手部やボクシング部は大暴れ、野球部は火球をかっ飛ばす。「その道を進め」と武将らしさを見せる松平元康(のちの家康・三浦春馬)の存在感も光っている。

 それにしても、日本では高校生がよくタイムスリップするのである。古くは1977年、NHK少年ドラマシリーズの『幕末未来人』。
 
 戦艦を見学にいったふたりの高校生が幕末にスリップし、沖田総司や桂小五郎など幕末の有名人に出会う。原案は人気SF作家・眉村卓だ。

 同様に幕末に行ったのは、1994年のドラマ『幕末高校生』の面々。新選組に追われて逃げ回る引率の先生(細川ふみえ)のスーツに肩パットがガッチリ入っていたり、男子生徒が武田真治と山本太郎だったりして、懐かしさがいっぱいだ。

 ドラマからちょうど二十年後、2014年には、石原さとみが先生役で映画化もされている。ミーハーな先生は勝海舟(玉木宏)に「勝海舟さんですよね、きゃーっ、江戸無血開城!!」と、大喜びだが、勝本人は「えっ、オレ?ととぼけた様子。同行する恵理(川口春奈)、雅也(柄本時生)、慎太郎(千葉雄大)の高3トリオの顔ぶれも初々しい。

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン