ライフ

生ハムメロンはNG?食べ物を消化速度で分類するアダムスキー式腸活法

ss

大豆は消化に平均8~10時間かかる食べ物『スロー』

 明治安田生命保険が行った調査によれば、ステイホームを機に健康意識が高まった人の中で最も実践者が多かった改善策が「食事・栄養に気を配る」こと。免疫力を高める食品にも注目が集まり、体にいい食事メニューを考えることを意識する人も多いだろう。しかし、お茶の水健康長寿クリニック院長の白澤卓二さんはこの風潮に警鐘を鳴らす。

「健康にいいといわれている食べ物でも、摂り方を間違えればその効果は半減します。それどころか、組み合わせによっては栄養素が体にうまく吸収されないことや、体に悪影響が出ることすらあります」

 健康のために摂ったはずの栄養素を有害なものにしないためには、何に気をつけるべきなのか。

消化スピードで組み合わせる

 腸内環境を整えて健康を維持する「腸活」が市民権を得て久しい。腸にいいとされる乳酸菌や食物繊維を積極的に摂っている人も多いだろう。

 しかし、澤田肝臓・消化器内科クリニック院長の澤田幸男さんは、最新の研究から、食べ物そのものよりも組み合わせこそが腸に大きな影響を与えることがわかったと指摘する。澤田さんが最新知見として注目するのは、イタリア在住の自然療法士であるフランク・ラポルト=アダムスキー氏が提唱する「アダムスキー式腸活法」だ。

「この方法が画期的なのは、体内で消化される速度を軸に食品を大きく2つに分類したこと。アダムスキー氏は、胃から腸までの消化管を30分~2時間で通過、つまり消化される食べ物を『ファスト』、それ以外で平均8~10時間かかる食べ物を『スロー』としています」(澤田さん・以下同)

 ファストを代表する食べ物は、果物やはちみつ、ヨーグルト、トマト、かぼちゃ、香辛料。スローは肉や魚、チーズ、パスタ、パン、米、ナッツ類、大豆、さつまいも、里いもなどだ。

「『スロー』に含まれる品目の方が圧倒的に多く、基本的に『ファスト』に分類されないものはすべて『スロー』です。同じカテゴリーに分類されたものを組み合わせて食べれば消化吸収される時間が変わらないため、効率よく栄養を取り込むことができる。腸内環境が整い、快便にもつながります」

 裏を返せば、「ファスト」と「スロー」を組み合わせて食べると、消化時間の違いから体に悪影響を及ぼす。

「トマトとチーズを使ったカプレーゼや、トマトパスタやマルゲリータ、生ハムメロン、香辛料を使ったタンドリーチキンなどは、よく食べられている組み合わせですが『アダムスキー式』に照らし合わせると、避けた方がいいということになる。

 これらの組み合わせは消化するまでに通常の3倍以上の時間がかかるといわれ、その結果、腸内で食べ物の腐敗が起こり、有害物質が発生する。腸に負担がかかり、自浄作用も弱まってしまうのです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

勝負強さは健在のDeNA筒香嘉智(時事通信フォト)
DeNA筒香嘉智、日本復帰で即大活躍のウラにチームメイトの“粋な計らい” 主砲・牧秀悟が音頭を取った「チャラい歓迎」
週刊ポスト
『虎に翼』の公式Xより
ドラマ通が選ぶ「最高の弁護士ドラマ」ランキング 圧倒的1位は『リーガル・ハイ』、キャラクターの濃さも話の密度も圧倒的
女性セブン
羽生結弦のライバルであるチェンが衝撃論文
《羽生結弦の永遠のライバル》ネイサン・チェンが衝撃の卒業論文 題材は羽生と同じくフィギュアスケートでも視点は正反対
女性セブン
“くわまん”こと桑野信義さん
《大腸がん闘病の桑野信義》「なんでケツの穴を他人に診せなきゃいけないんだ!」戻れぬ3年前の後悔「もっと生きたい」
NEWSポストセブン
中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
中森明菜
中森明菜、6年半の沈黙を破るファンイベントは「1公演7万8430円」 会場として有力視されるジャズクラブは近藤真彦と因縁
女性セブン
昨年9月にはマスクを外した素顔を公開
【恩讐を越えて…】KEIKO、裏切りを重ねた元夫・小室哲哉にラジオで突然の“ラブコール” globe再始動に膨らむ期待
女性セブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
報道陣の問いかけには無言を貫いた水原被告(時事通信フォト)
《2021年に悪事が集中》水原一平「大谷翔平が大幅昇給したタイミングで“闇堕ち”」の新疑惑 エンゼルス入団当初から狙っていた「相棒のドル箱口座」
NEWSポストセブン
17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン