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花粉症での鼻詰まり解消「箱ティッシュ」「鼻うがい」に潜む危険性

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鼻をかむときに気を付けるべきこととは?(写真/GettyImages)

 スギ花粉がピークを迎えるこの季節。鼻水、くしゃみ、肌荒れなど、花粉症の症状はどれもつらいが、マスクが手放せないいまのご時世、鼻がつまって息苦しいのはかなりストレスフルだ。しかし、間違っても思いきり鼻をすすったり、かんだりしてはいけない。

 日本医科大学大学院医学研究科頭頸部感覚器科学分野教授の大久保公裕さんが解説する。

「鼻の粘膜が腫れてつまっているときに強くかんだり、思い切りすすったりすると、鼻腔から出られなかった鼻息が逆流します。

 すると、鼻とのどの間にある耳管に、花粉や細菌のからんだ鼻水も一緒に流れていき、中耳炎を起こすことがあるのです」(大久保さん・以下同)

 鼻が腫れてつまっているときは無理にかまず、点鼻薬などを使って鼻が通るまで待つのが得策だ。それまではティッシュペーパーなどをつめておき、充分に鼻で呼吸できるようになってからかむといい。

「鼻をかむときは、できれば、手をアルコールで消毒してから。また、ボックスティッシュは箱から出ている部分に花粉やウイルスなどがついている可能性もあるため、ポケットティッシュを使うのがベターです」

 ティッシュは2つ折りにして鼻に当て、片側ずつ静かに深くかむ。

 数年前から流行している鼻うがいの薬液を出すときも同様に優しく鼻をかまないと、中耳炎や副鼻腔炎などを招く。

 また、鼻うがいは処方された薬液や市販の洗鼻薬のほか、食塩水を使って行うこともできるが、自分で液をつくる際は濃度に気をつけたい。

「鼻に直接入れるので、体液に近い0.9%前後の生理食塩水で行ってください。塩分濃度が低すぎると痛みを感じる一方で、高すぎると粘膜の細胞や、鼻の繊毛を傷つけてしまう。すると、ひたいや頰など、鼻の周囲にある『副鼻腔』という空洞に入った水が出てこなくなり、副鼻腔炎やちくのう症になりかねません」

※女性セブン2021年3月25日号

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優しく鼻をかむように意識しよう

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