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2021.03.19 16:00  NEWSポストセブン

イバンカ・トランプ「父の弔い合戦」を支える地盤、看板、鞄

まだまだ人気抜群の父娘(AFP=時事)

まだまだ人気抜群の父娘(AFP=時事)

 最近、バイデン政権内部では「フロリダに亡命中のゴジラ」と恐れられているドナルド・トランプ前大統領(74)と娘イバンカさん(39)が政権奪還に動き出した。トランプ氏はかねてイバンカさんの政治力を高く評価し、「米国初の女性大統領になるのはイバンカだ」と言い続けてきた。

 すでに噂になっていたが、そのイバンカさんが2022年の上院選にフロリダ州から打って出る可能性が日に日に高まっている。将来の共和党大統領候補ともいわれる現職のマルコ・ルビオ上院議員を引きずりおろしてワシントンに凱旋、いずれはホワイトハウス奪還を目指そうというのだ。ルビオ氏は「あれほどトランプ氏には尽くしたのに。イバンカが出るなら命がけで議席は守る」と迎え撃つ構えを見せているが、イバンカ人気は高く、今のところ敗色が濃い。

 選挙に勝つには「地盤、看板、鞄」が必要とは、古今東西、共通の鉄則だ。なかでも鞄(資金)については、イバンカさんは父に頼らずとも心配ないようだ。トランプ政権でイバンカさんは大統領補佐官、夫君のジャレッド・クシュナー氏(40)は上級顧問のポストにあったが、その間にビジネスで巨万の富を得ていたという。稼いだ総額はざっと6億4000万ドル(約700億円)。トランプ一族所有のホテル経営、「イバンカ・ブランド」商品の販売などによるものだが、なかには怪しいカネも混ざっている。政権発足当初はトランプ氏と「親しい関係」を築いていた中国の習近平・国家主席とのパイプを利用して、イバンカさんは中国国内で16件もの商標登録をし、金づるにしてきた。このビジネスについては、超党派の政治倫理監視団体が疑惑視しており、国政を目指すとなれば、つつかれる可能性もありそうだ。とはいえ、まず「鞄」には軍資金がたっぷり入っている。

「看板」は、前大統領の娘に加えて、「ノーベル平和賞父子ダブル受賞」の娘と妻というステータスを狙っている。ドナルド氏は2018年に次いで、2021年のノーベル平和賞候補にノミネートされているが、今年はジャレッド氏も同賞候補に推薦されている。昨年9月にイスラエルとアラブ首長国連邦の国交正常化の仲介役を果たしたことがユダヤロビーから高く評価されたものだ。もっとも、今年ノミネートされた個人、団体は318件。ダブル受賞が実現するのは険しい道のりだが、この話題だけでも十分に箔が付く。

「口先だけで核廃絶を訴えたバラク・オバマ元大統領ですらノーベル平和賞を受賞したのだから、実績を残したトランプ父子がもらうのは当然」(トランプ氏周辺)

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