優しさや、しっかりした育成が特徴
相模には1年夏から甲子園を経験し、昨年夏も交流試合で登板した左の石田隼都投手(3年)がいます。3秒から4秒に一球投げるテンポの速い投球で打者を翻弄しますが、あまりに投球リズムが速過ぎて、逆に野手も守りにくいんちゃうかなと思ってしまいますよ。
大会4日目の第3試合にある広島新庄対上田西(長野)も好カードでしょう。小柄な左腕投手を育てるのが得意だった名将・迫田守昭監督が昨年春に勇退し、34歳と若い宇多村聡監督が率いる広島新庄は、新チームの発足から練習試合を含めて39戦無敗とのこと。1年秋からエースだった秋山恭平投手(3年)が、今大会は10番をつけ、かわって右の花田侑樹投手(3年)がエースナンバーを背負います。U‐15侍ジャパンにも選出され、甲子園経験も豊富な秋左腕からエースの座を奪った右腕の実力とは──。
春も夏も甲子園が開催されなかった今年の卒業生の分まで、選抜に出場する球児たちには甲子園の黒土で暴れ回ってもらいたいですね。
■聞き手・柳川悠二(ノンフィクションライター)
芸人・かみじょうたけしがダークホースを分析