──社会人のパナソニックの監督としても日本一経験があり、オール枚方ボーイズ時代も12度、日本一の経験があります。秀岳館では3度ベスト4に進みながら、決勝進出はかないませんでした。高校日本一は野球指導者人生の締めくくりとして必ず手にしたいタイトルではありませんか。
「甲子園のベスト4までは監督の力で導けると思っています。残りの2勝を挙げるためには、光るものを持っている選手ひとり、もしくはふたりが、驚くようなプレーをしなければ甲子園は勝ち抜けない。ベスト4を3度経験してそれを、学びました。負けたらすべての試合は監督の責任ですが、日本一となるには前橋育英が2014年夏に優勝した時の高橋光成(現・埼玉西武)のような活躍する選手が出て来ないと……」
──高木主将はそういう存在にはなり得ませんか。
「そればかりはわかりませんよ」