国際情報

中国の宇宙船で月を周回した種もみが発芽 6月にも収穫へ

順調にいけば、夏ごろには収穫?

順調にいけば、夏ごろには収穫?

 中国の月探査機「嫦娥(じょうが)5号」に載せられて宇宙を旅した約1500粒の稲の種もみが、中国華南農業大学の研究施設で発芽したことが分かった。順調にいけば、夏ごろには収穫できることになる。中国メディアが報じた。

 嫦娥5号に搭載された稲の種もみは計40gで、昨年11月、月に着陸し、76万kmを飛行後、地球に戻ってきた。

 この稲の種もみは第2世代で、第1世代は2年前に地球の周回軌道上を回っていた宇宙船に積まれて、地球に戻った際回収されたもの。同大国家植物宇宙育種プロジェクト技術研究センターで栽培され成長し、採取された種もみだ。

 同センターの陳志強センター長は「今回の搭載は世界で唯一の月周回軌道を回るなかで、突然変異が起こるかどうかを調査するための研究が目的だ。これは世界で初めての実験となる。宇宙という特殊な空間で、稲の種子の遺伝子にどのような変化が起きていたのかを今後、数代にわたって調査するという長期的な研究プロジェクトとなる」とコメントしている。

 この稲が順調に成長すれば、早ければ6月にも収穫される予定で、そこから選ばれた稲もみが再び、来年にも発射される月探査船などに載せられて、再び地上で育てられるとのプロセスを繰り返していくという。

 微小重力や太陽フレアが遺伝子にどのような影響を与えるのかについて、調べることになる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
「What's up? Coachella!」約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了(写真/GettyImages)
Number_iが世界最大級の野外フェス「コーチェラ」で海外初公演を実現 約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン