ライフ

秋田出身・相場詩織アナが夏瀬温泉を堪能 “真の秋田美人”に

相場詩織アナが秋田のおすすめスポットを紹介

相場詩織アナが秋田のおすすめスポットを紹介

 豊かな自然に育まれた美食と、湧き出る温泉に恵まれた東北地方は、旅をするにはもってこい。秋田県出身のフリーアナウンサーの相場詩織さんが、「和服で楽しむ“みちのくの小京都”」を紹介する。

 * * *
 秋田ではとてもゆっくり時が流れています。しんとした静寂に響く雪の音や風が運ぶ季節の香り……四季折々の空気に包まれると心がほぐれ、秋田に生まれてよかったと思うんです。

 抱返り渓谷県立自然公園内にある『夏瀬温泉 都わすれ』は山の一軒宿。全室かけ流し温泉の露天風呂付きで自分の時間をゆったり過ごせます。4月にはソメイヨシノ、雪解けの5月を迎えると宿名でもあるピンクや紫のミヤコワスレが景色を彩ります。都会の喧噪を離れ、ミヤコワスレの花言葉“しばしの憩い”を味わってください。

 みちのく小京都・角館は桜や紅葉の名所ですが、武家屋敷の黒壁と雪とのモノトーンのコントラストは水墨画のように美しい。着物が映えるので、男性も着物ではんなり散策はいかがでしょうか。『きもの旅 しゃなり』の男性用着物は渋い色味で、大人の男性が装えば色っぽい。武家屋敷通りは由緒ある青柳家など見所も多く、着物姿で歴史探訪の気分も盛り上がります。

 武家屋敷通りからほど近い『手打そば さくらぎ』は地元に愛されるお店。田沢湖のそば粉を使った十割そばは噛むほどに芳醇な香りと味が口に広がります。春には桜そば、夏にはしそ切りそばや鮎の天ぷらなど、食から季節を感じられるのも魅力です。

 デザートには『お菓子のくらた』の元祖しょうゆソフトクリーム。私はこの味を求めて角館へ来るほどの大好物です。地元の安藤醸造の醤油を使い、キャラメルやみたらしだれのような濃厚な甘塩っぱさです。

 秋田美人は容姿端麗な女性を連想されますが、季節の移ろいを五感で楽しみ、美しい景色やおもてなしに豊かな心を育む人が“真の秋田美人”と考えています。ゆったりとした秋田でぜひ「秋田美人」になってください。

●夏瀬温泉 都わすれ(仙北市田沢湖卒田字夏瀬84)
1人1泊3万1500円~(3月平日、2名1室利用・2食付き、消費税・入湯税込み)

【プロフィール】
相場詩織(あいば・しおり)/秋田県出身。静岡の局アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして東北を中心に多方面で活躍。

撮影/小松潤 取材・文/渡部美也

※週刊ポスト2021年4月2日号

関連記事

トピックス

スタッフの対応に批判が殺到する事態に(Xより)
《“シュシュ女”ネット上の誹謗中傷は名誉毀損に》K-POPフェスで韓流ファンの怒りをかった女性スタッフに同情の声…運営会社は「勤務態度に不適切な点があった」
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(時事通信社/読者提供)
《動機は教育虐待》「3階建ての立派な豪邸にアパート経営も…」戸田佳孝容疑者(43)の“裕福な家庭環境”【東大前駅・無差別切りつけ】
NEWSポストセブン
未成年の少女を誘拐したうえ、わいせつな行為に及んだとして、無職・高橋光夢容疑者(22)らが逮捕(知人提供/時事通信フォト)
《10代前半少女に不同意わいせつ》「薬漬けで吐血して…」「女装してパキッてた」“トー横のパンダ”高橋光夢容疑者(22)の“危ない素顔”
NEWSポストセブン
露出を増やしつつある沢尻エリカ(時事通信フォト)
《過激な作品において魅力的な存在》沢尻エリカ、“半裸写真”公開で見えた映像作品復帰への道筋
週刊ポスト
“激太り”していた水原一平被告(AFLO/backgrid)
《またしても出頭延期》水原一平被告、気になる“妻の居場所”  昨年8月には“まさかのツーショット”も…「子どもを持ち、小さな式を挙げたい」吐露していた思い
NEWSポストセブン
初めて万博を視察された愛子さま(2025年5月9日、撮影/JMPA)
《万博ご視察ファッション》愛子さま、雅子さまの“万博コーデ”を思わせるブルーグレーのパンツスタイル
NEWSポストセブン
憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(左・時事通信社)
【東大前駅・無差別殺人未遂】「この辺りはみんなエリート。ご近所の親は大学教授、子供は旧帝大…」“教育虐待”訴える戸田佳孝容疑者(43)が育った“インテリ住宅街”
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
【エッセイ連載再開】元フジテレビアナ・渡邊渚さんが綴る近況「目に見えない恐怖と戦う日々」「夢と現実の区別がつかなくなる」
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン