カーボンが遠赤外線効果を発揮するという
『大人の焼魚 炭グリル』は、フタも特徴的だ。上部と左右に通気口があり、加熱時には左右から空気を取り込み、上部から空気とともに水分を程よく逃がすことで皮がパリッとなる。また、フタをして加熱することで、短時間で焼き上げることができるだけでなく、炭プレートの遠赤外線効果を反射させ、上からもふっくら仕上げることができる。
アイディアのもとになったのは、遠赤外線ストーブ。「カーボンについていろいろ勉強している際、家電量販店で遠赤外線ストーブを目にしたんです。遠赤外線ストーブは後ろの板が鏡面になっていて、遠赤外線を反射させて温熱を高めているということでした」と、開発担当の山田光昭さんは話す。そこで、『炭グリル』もフタに特殊なステンレス材料を使用し、鏡面に近い効果を発揮するように設計した。
300尾以上の魚を実際に焼いて実験を繰り返し、昨年12月にクラウドファンディングで予約を募ると、300台が17時間で完売した。
想定していたメインの購入者層は50~60代の男性だったが、女性からの支持も厚かったのだ。手入れが面倒な魚焼きグリルに悩まされているという人にも魅力的な商品だ。
※女性セブン2021年4月8日号