帯状疱疹の赤い斑点画像
「2016年に帯状疱疹予防に水疱瘡ワクチンが使えるようになりました。弱毒化したウイルスを用いた生ワクチンで、50代以降に1回接種すれば最低5年は帯状疱疹を予防できます。さらに2020年には不活化ワクチンが登場し、がんや膠原病で免疫が低下した、生ワクチンを使用できない方にも接種可能となりました」(五十嵐部長)
不活化ワクチンとはウイルスの感染能力を失わせたものを原料に作成したワクチンのこと。2か月間隔で2回筋肉注射すると予防効果は50~69歳で97.2%、70歳以上でも89.8%と高く、帯状疱疹後神経痛の予防効果も88.8%だ。ワクチン接種は自費だが、自治体によっては助成制度が敷かれている。
取材・構成/岩城レイ子
※週刊ポスト2021年4月9日号
五十嵐敦之 NTT東日本関東病院皮膚科部長