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嫌がらせがエスカレートして…(写真はイメージ)

 あまりの陰湿さにCさんが「いい加減にしろ!」と叫ぶと、差別はさらにヒートアップ。Cさんは、県外の友人が経営する旅館に避難することに。すると事件は起きた。

「5日ほど経って自宅に戻ると納屋が全焼し、玄米や精製した白米、小麦粉などの備蓄物がすべて燃えてなくなりました。現場は火の気がない場所で、納屋が燃えてもCさんに何の連絡もなかったそうなので、嫌がらせの放火に間違いありません。現場検証にきた警察は『家屋じゃなくてよかった』と言うだけで、放火として扱わなかったそうです」(前出・Cさんの親族)

 北陸の日本海に面するある町では昨年、20代の女性Dさんの感染が発覚した。町では初めての事例だった。

「町役場か、病院から漏れたのでしょう。あっという間に知れ渡りました。小さな町ですから。気づいたらDさんの自宅全体がブルーシートで覆われ、消毒剤のような粉が撒かれていて、張り紙がしてあったんです。《ここでコロナがでました。近寄らないでください》って。役場の人がやったと聞きましたが、定かではありません」(近隣住民)

 Dさんの家はその後、石を投げられたり、生卵を投げられたり、とても暮らせる状況ではなくなったという。

「Dさんは学生で、介護の仕事をするお母さんと2人暮らしでした。家がシートで覆われてから、お母さんは仕事も辞め、2人ともパッタリと姿を見なくなりました。“夜逃げ”したとも、母子で自殺したともいわれています」(前出・近隣住民)

 第4波で差別の波が広がらぬよう、一人ひとりの心構えが大切になる。

※女性セブン2021年4月15日号

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