国内

「早慶上理MARCH」合格者数、10年前より伸ばした高校トップ30

49年ぶりに志願者数が10万人を割った早稲田大学(時事通信フォト)

早稲田大学(時事通信フォト)

 中学、高校の志望校選びに大学合格実績は欠かせないデータだ。同じ偏差値なら実績の高い学校を選びたいもの。さらに同じような実績なら、まさに今伸びている“勢いのある学校”に注目したいものだ。

 そこで、ここでは早慶上理(早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大)とMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)の合計合格者数が、10年前と比べて増えた学校をピックアップしてみた。別掲表を参照しながら伸びている学校を見ていこう。

2021年早慶上理MARCH合格者数合計(10年前との比較)

2021年早慶上理MARCH合格者数合計(10年前との比較)

9大学すべてで合格者を増やした私立中高一貫校

 トップは東京の男子校の東京都市大付。10年前の172人から556人も増えて728人の合格者を出した。2位以下に大差をつける伸びで、10年前の実に4.2倍だ。

 合格者の内訳を見ると、早稲田大が10年前の21人から96人(4.6倍)に増え、同じく慶應義塾大が7人→61人(8.7倍)、明治大が20人→195人、東京理科大は20人→91人と大きく伸びている。9大学すべてで合格者が増えた。

 東京都市大付は2009年に併設の武蔵工業大の校名変更にともない現校名になり、2010年に高校募集を停止して完全中高一貫校となった。早くから中学入試で午後入試を実施して人気を集めている。昨年も伸びたが、今年は昨年より182人も合格者が増えている。

合格者数も減らして入りにくくなっている慶應大学(三田キャンパス/時事通信フォト)

慶應大学(三田キャンパス/時事通信フォト)

MARCH合格者トップの神奈川公立校

 2位は神奈川の公立の厚木だ。10年前の434人から829人(1.9倍)に増えている。10年前も進学校だったが、さらに伸びたことになる。特に明治大は79人から200人に、法政大が35人から110人に激増するなど、今年、MARCHの合計合格者数が全国トップだった。

 厚木は神奈川県から学力向上進学重点校に指定されているが、神奈川では他にも12位の横浜翠嵐、この4月から指定された16位の川和、17位の湘南、ランク外となったが柏陽の5校が指定されている。進学に力を入れ、その成果が表れてきているといえよう。

明治大学・駿河台キャンパス(時事通信フォト)

明治大学・駿河台キャンパス(時事通信フォト)

関連記事

トピックス

米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
埼玉では歩かずに立ち止まることを義務づける条例まで施行されたエスカレーター…トラブルが起きやすい事情とは(時事通信フォト)
万博で再燃の「エスカレーター片側空け」問題から何を学ぶか
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
事業仕分けで蓮舫行政刷新担当大臣(当時)と親しげに会話する玉木氏(2010年10月撮影:小川裕夫)
《キョロ充からリア充へ?》玉木雄一郎代表、国民民主党躍進の背景に「なぜか目立つところにいる天性の才能」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
米利休氏とじいちゃん(米利休氏が立ち上げたブランド「利休宝園」サイトより)
「続ければ続けるほど赤字」とわかっていても“1998年生まれ東大卒”が“じいちゃんの赤字米農家”を継いだワケ《深刻な後継者不足問題》
NEWSポストセブン
田村容疑者のSNSのカバー画像
《目玉が入ったビンへの言葉がカギに》田村瑠奈の母・浩子被告、眼球見せられ「すごいね。」に有罪判決、裁判長が諭した“母親としての在り方”【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
「ガイコツが真っ黒こげで…こんな残虐なこと、人間じゃない」岡崎彩咲陽さんの遺体にあった“異常な形跡”と白井秀征容疑者が母親と交わした“不穏なメッセージ” 〈押し入れ開けた?〉【川崎ストーカー死体遺棄】
NEWSポストセブン
赤西と元妻・黒木メイサ
《赤西仁と広瀬アリスの左手薬指にペアリング》沈黙の黒木メイサと電撃離婚から約1年半、元妻がSNSで吐露していた「哺乳瓶洗いながら泣いた」過去
NEWSポストセブン
元交際相手の白井秀征容疑者からはおびただしい数の着信が_(本人SNS/親族提供)
《川崎ストーカー死体遺棄》「おばちゃん、ヒデが家の近くにいるから怖い。すぐに来て」20歳被害女性の親族が証言する白井秀征容疑者(27)の“あまりに執念深いストーカー行為”
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン