当事者以外の口出しで揉めることもよくある。おひとりさまの義父を介護する50代女性が語る。
「義父は酒好きですが、医師から『お酒はほどほどに』と言われ、心を鬼にして飲ませないようにしていました。すると義父から苦情を受けた義父の弟が、『老いて先も短いんだから酒くらい飲ませたらどうだ!』と突っかかってきて、ノイローゼ気味になりました」
こうした「親戚コメンテーター問題」は介護者にとって耐え難い苦痛だ。
「遠くの親戚がテレビのコメンテーターのように介護に口を出すケースが多く、介護する人がストレスを募らせることになります」(横井氏)
※週刊ポスト2021年4月16・23日号