現時点では開発されたワクチンの有効性が認められ始めているが治療薬はないため、対症療法に頼らざるを得ない。
コンゴ民主共和国では昨年11月に通算11度目となる収束宣言がなされたが、今年2月にまた感染が発覚、再び脅威にさらされている。
「新型コロナも現時点で有効な治療薬がなく、過去のSARSやMERSと同じく、10年経ってもそれは変わらないかもしれない。ワクチン接種で感染はある程度収まるでしょうが、完全に収束するとは考えにくい。インフルエンザのように10年、20年とこのウイルスと付き合い続けることになるのではないか」(堤医師)
戦いはまだ始まったばかり。だからこそ“前例”をもとに「新型コロナと人類の未来」を想像し、覚悟しておかなくてはならない。
※週刊ポスト2021年4月30日号