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2021.05.03 07:00  NEWSポストセブン

ワークマンは今後も成長できるのか 作業服店で培ったノウハウが通用しない局面へ

カジュアル服のトレンドは長くて3年

 カジュアル服というのは作業服・制服とは異なり、嗜好品の要素が大きくなりますから、同じ服ばかり買う人はあまりいません。また同じ服を買い足したいと思う人はゼロではありませんが、それほど数は多くありません。

 カジュアル服のトレンドはだいたい1年、長くても3年以内にはほとんどが変わります。「定番商品」を買う人はゼロにはなりませんが、定番ばかりを買う人もほとんどいません。

 ズボンにしろ、セーターにしろ、アウターにしろ、定番以外のトレンド品やデザイン商品も買います。そうなると定番比率の高いカジュアル店はお客の来店頻度・購買頻度が落ち、業績が悪化してしまうという結果に陥りかねないのです。

 その危険性をこの3年間で体感できたので、ワークマンはワークマンプラスとワークマン女子では売り切り商品をある程度拡大しようとしているのではないでしょうか。個人的にはこの構成比を3割くらいにまで増やす必要があると思っています。

ファッショントレンドへの敏感さが求められる

 ワークマンの今後については、他に気になる点もあります。ひとつ挙げると一般向けアパレル店の運営と、従来型店舗の運営とは別のノウハウが必要であることに本部が気付き始めていることです。

 ワークマンの店舗は9割以上がフランチャイズ店だということはよく知られていますが、従来型のワークマンの場合、これまでだと作業員顧客がほとんどだったため、通常のアパレルビジネスを知らない人でもオーナーとして運営することができました。

 作業用途がメインですから、ファッショントレンドも関係ありませんし、おしゃれなディスプレイも必要ありません。それでいて、消耗品なので必ず定期的に買い替え客が来るわけです。

 しかし、今回、ワークマン女子の内見会では本部の人からは、

「プラス、女子もフランチャイズをメインにする方針は変わりないが、オーナーはファッションアパレルでの販売経験のある人の方が向いているかもしれない。そういう人を集めなくてはならない」

 との声が出ていました。一般ファッション客をメインとするプラス、女子では従来店のような定期的な買い替え客も確約されていませんし、ファッショントレンドへの反応もある程度敏感でなくてはなりません。オシャレなディスプレイも必要になるでしょう。

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