ところが、怪我に加えて、新型コロナウイルスの感染再拡大による3度目の緊急事態宣言。無観客試合を余儀なくされている中、五輪の中止も現実味を帯び始めてきた。前出のスポーツ紙記者は「世論も五輪中止の声が大きくなってきて、坂本選手も内心は複雑でしょう。五輪の初戦は7月末で、怪我は全治1か月と見られているので間に合う可能性はある。金メダルが目標で、坂本選手はその重圧を背負う立場だが、それ以前に五輪はあるのかがわからない状況。選手として難しい局面にある」と慮った。
なお、この日もキャップを被っていたヤンキースなどのメジャーリーグへの移籍の可能性については「2018年オフに巨人との5年の複数契約を結んだ時から『憧れはあるけれど、僕は日本で頑張ります』と、“生涯巨人”を決断しているとみられています。日本にいることを選んだ人ですから、東京五輪で日本の野球が世界一だと見せたかったのでしょうが……」(別のスポーツ紙記者)
多くのアスリートたちが固唾を飲んで見守る五輪開催可否の決定は、いよいよ間近に迫ってきている。