北朝鮮の最友好国である中国の習氏との首脳会談については2ページ見開きで掲載するなど破格の扱いで、北朝鮮の中国に対する配慮が鮮明に現れている。とくに、北朝鮮は画報の出版に合わせて、北京の北朝鮮大使館や瀋陽総領事館、同総領事館丹東支部の中国3カ所で、金氏の中国訪問3周年を記念した写真展が開催するなどの力の入れようで「中朝蜜月関係」を誇示している。
これとは打って変わって、画報には2018年に3回も会談した文氏との写真や記事すらもなく、文氏は全く無視されている。金氏の妹、金与正党副部長は5月2日に発表した談話で、韓国の脱北者団体が北朝鮮に向けて体制批判のビラを散布したことを非難し、その責任は「きちんと統制しなかった南朝鮮(韓国)当局が負うべきだ」と主張するなど、画報が南北首脳会談について一言も言及していないのは、韓国との関係断絶を印象付ける意図があるようだ