樹木希林さんは、がん告白の後も飄々と(AFP=時事)
樹木希林さん(2018年没、享年75)の飄々とした生き方を見ても、先日がん治療のためにオーストラリアに渡った西郷輝彦さん(74)を見ても、やっぱりみんな偉いなあ、自分の命を人のために表現することができるのはすばらしいなあ、と思います。同じ病気で苦しんでいる人たちに自分の生きる姿を示すというのは、とても意味のあることですし、万が一の時にも、最後まで世のために尽くした生なんだろうと思います。
西郷輝彦さんは闘病のためオーストラリアへ(時事)
そういう生き方と最期を求めたくなるのは、やはり歳を重ねてきたから。でもまだ僕はそういう境地には行き着かない。今はまだ、尊厳死に対しても答えを出せる自分にはなれていません。だから、それを選ぶ人も選ばない人も否定できませんし、死ぬってことは周りに対する責任もあるのだから、最後の最後に自分が良いと思うほうを選べばいいんじゃないかと思っています。