梅雨前線がとがる「への字」部分を専門用語でキンクと呼ぶ。キンク付近にいるようなら警戒が必要だ(写真/日本気象協会提供)
今年の梅雨は長引くと、もっぱらのうわさだが……。
「3か月予報を見る限りでは、梅雨明けが早まりそうにありません。中休みはありそうですが、いつもより長くなると覚悟すべきでしょう」
天気図を見るとき、注意して見るポイントはどこだろう。
「1つは、梅雨前線が山のようにとがっていたら要注意です。このとがったところを“キンク”と呼びますが、ここを中心とした“への字”の辺りに、南方から雲を作る水蒸気が集中的に流れ込んでくるので、その周辺がより大雨になりやすいんです。
それに、梅雨前線の北と南で空気が一変します。自分のいる場所がその北側にあればカラッとして比較的気温も低めですが、すぐ南側だと高温多湿で雨が降る。その日の天気図を見て、自分がどちら側にいるかを確認しておくといいですね」
取材・文/北武司
※女性セブン2021年6月24日号