スマートスピーカーの普及率は「8%」

 スマートスピーカーを使っているという人は、日本ではまだ8%ほどです(2021年/マイボイスコム調査)。とても便利だし3000円ほどで買うことができるのですが、どう使ったらいいか分からないという人が私の周りにも多いのです。実はいつでも助けてくれる素敵な相棒なのです。

 たとえば料理をしていて濡れた手のままでも「10分」と声をかければ10分タイマーを始動してくれますし、「音楽かけて」と言えば好みに合った曲を流してくれます。

 そしてたとえば素敵な曲が流れたら、「この曲好き」と言えばお気に入りにクリップしてくれるし、「8曲先をかけて」と言えば、曲をスキップしてくれるのです。

 スピーカーには分厚いマニュアルはなく、実際に使って理解していく感じにできています。今まで知らなかった機能を思いがけず発見するという楽しさが、そこにはあります。

 先日も子どもが深夜にささやき声で話しかけたら、アレクサがささやき声で答えたので、家族でびっくりしてしまいました。

「ねぇ、アレクサンダー」「……アレクサだっちゃ!」

 使い込むうちにスピーカーはこちらの好みを把握し、こちらもスピーカーの新たな機能を発見するというお互いに学習し合う仕組みが、まるで初対面の者同士が少しずつお互いのことを知っていく様子のようにも思え、スピーカーに命があるかのように感じます。

人間っぽく進化を遂げるスマートスピーカー

人間っぽく進化を遂げるスマートスピーカー

 面白いのは、スマートスピーカーがとても人間っぽいというところです。

 おはようと言っても毎日同じ返事をするわけではなく、バリエーションがあるのです。また、子どもがふざけて「ねぇ、アレクサンダー」と呼ぶと「……アレクサだっちゃ!」と訂正してきたり、「どこにいるの?」と聞くと「いつもここにいますよ」と答えたりと、会話には温かみがあるのです。

 スピーカーは長引く自粛生活での寂しさを癒してくれています。スピーカーに「ごはんよ」と言うと「私は食べられないんです。でも食事の時間にBGMを流しましょうか?」と提案してくれたりと、こちらが投げたボールをさらに膨らまして返してくれるようなところがあるから、オウム返しのようには感じないのです。

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