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紛失防止タグの落とし穴 ストーカー犯罪に悪用される恐れも

知らぬ間にタグを仕込まれたら、どうなる?(イメージ)

第三者にタグを仕込まれたら、どうなる?(イメージ)

 ライバー事務所LiverCityは6月10日、所属タレントへの差し入れを受付停止することを発表した。同社は、その理由を〈「紛失防止タグ」等を使った当社独自のセキュリティテストの結果により、弊社ライバーのプライバシーが漏洩する可能性が高いと判断したためです〉と説明している。

 紛失防止タグとは、スマホやタブレットと連携させることによって探しものをサポートする小型デバイスのこと。鍵や財布など紛失したら困るものに紛失防止タグを取り付けると、BluetoothやGPS機能を通して、それがどこにあるかをスマホの地図上で確認することができる。

 4月30日より発売されたApple製AirTagが大きく注目を集め、紛失防止タグは今後ごく一般的なデバイスとなっていきそうだ。しかし、先述のLiverCityは、紛失防止タグが悪用されるリスクを懸念しているのだ。

 ニュース番組「ABEMAヒルズ」に出演したLiverCity社長・山本浩成氏は、「社員に(紛失防止タグを)家に持って帰ってもらった。結局自宅に帰るまで気づかず、その時点で僕のほうでは(社員の)家がわかっていた」と独自に行ったセキュリティテストの内容を明かしている(6月14日放送)。

 紛失防止タグを荷物に紛れ込ませれば、相手の自宅や居場所を特定することができるというのだ。もちろん、メーカー側も悪用の危険性は理解している。Appleは、「設定済みの親機と離れた場合、AirTagが警告音を鳴らす」、「不明なAirTag を検知した場合、iPhoneに通知がいく」という対策を取っており、セキュリティを強化するべくアップデートも実施している。

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