「正直なところ、Apple側が想定するよりも人間の悪意は大きく、AirTagは性善説に頼ったデバイスという印象です。ただ、AirTagはApple製品だから目立つというだけで、悪用の可能性は他の紛失防止タグにも存在します。だから、AirTagだけを怖がっても仕方ありません。
AirTagに限定せず、紛失防止タグ全般によるストーカー被害を防ぐためには、荷物に不審なものが紛れていないか、こまめにチェックする。信頼しきれない相手からのプレゼントには敏感になる。そういったことしか対策がないのが現状です」(三上氏)
テクノロジーが発達すると、それを悪用する人間も必ず現れる。「紛失防止タグというものは、とにかく危険らしい」とやみくもに怖がるのではなく、正しい知識を身につけることが、適切に身を守ることにも繋がる。
●取材・文/原田イチボ(HEW)