ライフ

革靴離れで進むスニーカー通勤 おじさんが履いてもダサくないビジカジシューズは

若者のビジカジスタイルは機能性の高さと着回しの豊富さで人気に

カジュアルジャケットにスニーカーを合わせるビジネスマンが増えている

 コロナ禍も相まって、カジュアルなジャケットにスニーカーというラフな格好で通勤するビジネスマンが増えた。しかし、普段ビジカジスタイルを着慣れないおじさん世代の中には、どう見てもジャケットとパンツに不似合いなスニーカーを履いている人も多い。では、どんなスニーカーなら合わせやすいのか。ファッションジャーナリストの南充浩氏がアドバイスする。

 * * *
 長引くコロナ禍によるリモートワークの増加によって、ビジネススタイルも大きく変わりました。

 基本的に自宅で作業をするのに従来通りにワイシャツとスーツを着てネクタイを締めるのは、絵面としてはちょっと異様であり、仕事をしながらも家事や食材の買い出しに行くためには着替える必要があります。スーツ・ネクタイで食器洗いや掃除は不便ですし、近所のスーパーに行くのも不適当です。ですから、両方を兼ねてカジュアル感のある服装が求められることになります。

 その代表例がTシャツの上から軽いジャケットを羽織るスタイルでしょう。これならインターネット会議のときにはジャケットを羽織って、家事をするときにはジャケットを脱いでTシャツ姿になれます。ジャケットが苦手ならカーディガンを羽織るという手もあります。

 そのため、従来型のスーツは売れなくなり、当然のことながらそれに合わせるドレスシューズも売れなくなりました。

売れなくなったドレスシューズ

 こうした変化を象徴しているのが、青山商事、AOKI、はるやま、コナカといった大手紳士服チェーン各社の赤字です。通勤しないのならスーツは不要というわけです。

 同様にそれに合わせる革靴も売れなくなります。ドレスシューズで有名なリーガルコーポレーションの2021年3月期連結は、売上高192億円(対前期比34.1%減)、営業損失21億8100万円、経常損失20億8700万円、当期損失44億1700万円と大幅な減収と赤字に終わりました。本業の儲けを示す営業損失が22億円弱も発生したところにドレスシューズの売れ行きの悪さが証明されています。

 ファッション的にいえば、着ている服が従来型スーツではなくカジュアルセットアップなら、わざわざ革靴を合わせる必要はありません。

 もちろん、ファッションとして合わせる人がいても間違いではありませんが、マス層ではありません。カジュアル服の場合、ほとんどの人が現在ではスニーカーを合わせるのではないかと思います。

関連記事

トピックス

鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン