釣り好きな女性が増えているという昨今。インスタグラムにて「#釣りガール」で検索すると42万件の投稿がヒットするほどだ。その一方で、“元祖釣りガール”が引退したという。
「釣りをする若い女の子がたくさん出てきて、そろそろ世代交代していってもいいんじゃないかな、って」
2020年3月をもってプロアングラーから引退した児島玲子さんは、株式会社週刊つりニュースが運営するウェブマガジン『TSURINEWS』のYouTubeチャンネルでインタビューにこう答えた。
1990年代後半にテレビ番組で本格的な釣りに挑戦して以降、女性アングラーのパイオニア的存在として活躍。日本だけでなく世界各国を巡り、あらゆるジャンルの釣りと真剣に向き合ってきた。
活動に区切りをつけたとはいえ、釣りをやめる気はまったくない。「3か月先までびっしり」というスケジュールから解放されたことで、むしろ「自由に好きな釣りに行ける」と前向きだ。
「20年以上も釣りを続けてきて、いろいろな地域に行きましたけど、まだまだ知らないことばかり。今後も釣りへの興味がなくなることはないでしょうね」
近年、徐々に増えてきた女性の釣り人口。「男女比が半々になるくらいを目指してきた」という児島さんは、後進の釣りガールたちの活躍に期待を込める。
「『女性だから』という扱いに甘えず、当たり前のことを当たり前にできるようになる。個人個人がそんな意識を持てば、もっと違和感なく女性も釣りを楽しめるようになるはずです」
【プロフィール】
児島玲子(こじま・れいこ)/1974年生まれ、神奈川県出身。1990年代から昨年の引退までタレント、プロアングラーとして数々の番組や雑誌で活躍。「コジレイ」の愛称でファンに親しまれた。
写真/「TSURINEWS」(C)週刊つりニュース
※週刊ポスト2021年7月2日号