「今回『辻政信の真実』の中で紹介した公文書によれば、当時飛び交っていた様々な情報について、その都度、現地大使館や領事館の職員らが情報の出所や信憑性を確かめている様子が伝わってきます。辻の姿は、背中が見えたと思って近づいていくと、また遠ざかっていく。確たる手がかりを見つけられないまま、調査を縮小していった当時の捜索の過程が、それらの公文書から見えてきました」
その詳細は同書にある通りだが、ほかにも日本を離れる前に辻政信が“別れ”を覚悟していたと思われる新情報も明かされている。
伝説の作戦参謀は今、どこにいるのだろうか——。