クールキャットは津村で2走、横山典で1走したのちにフローラSで戻って勝利(ちなみに次のオークスは武豊鞍上で14着)。
レッチェバロックも一度戸崎が乗ってから戻ってきた。バルトリは4走目に戻って9着。それから鞍上が替わり、8走目で再度戻って勝っている。
「戻りルメール」の命名に勝手に満足していると、目の前に現れたのである。
ある土曜メインに出たデュードヴァン。新馬で勝った後にずっと他の鞍上、2勝を挙げて11走目に戻ってきた。前走13着なのに2番人気というのが気に食わないものの、ここは戻りルメールで勝負! 結果は7着でした。
【プロフィール】
須藤靖貴(すどう・やすたか)/1999年、小説新潮長編新人賞を受賞して作家デビュー。調教助手を主人公にした『リボンステークス』の他、アメリカンフットボール、相撲、マラソンなど主にスポーツ小説を中心に発表してきた。「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆。
※週刊ポスト2021年7月9日号