スポーツ

C・ルメール徹底研究 「戻りルメール」は複勝率6割超で美味しい?

「戻りルメール」は期待できる?(イメージ)

「戻りルメール」は期待できる?(イメージ)

 誰もが夢見るもけど、なかなか現実にならない“馬券生活”。「JRA重賞年鑑」で毎年執筆し、競馬を題材とした作品も発表している作家・須藤靖貴氏も、馬券生活を夢見る一人だ。そんな須藤氏が、万馬券ゲットのために、大活躍中のフランスからの騎手クリストフ・ルメールについて研究、“戻りルメール”について考察する。

 * * *
 ルメールの新馬戦について。JRA-VANのTARGETを使い、さらに2019年からのデータを取ってみた。

 騎乗182回で1着50回。これまで勝てなかったレースについて勘案したわけだが、しっかりと勝ち切った50頭に目を向けた。陣営も鞍上もそしてもちろん馬も万々歳の好スタート。その馬の成長ぶりを知りたいのだった。

 ルメールが引き続き乗ったのは24頭。2走目の乗り替わりは21頭だった(未走5頭)。連続騎乗にはサトノレイナス、キングストンボーイ、グレートマジシャンら気鋭が嘶く。ちなみにディープ産駒のグレートマジシャンは2勝して毎日杯(2着)に臨んだあと、4走目のダービーでは戸崎に乗り替わっている(4着)。次は誰が奇術師を操るのか。大注目だろう。

 そう、乗り替わりを見ていくと面白いのである。騎乗には大人の事情がつきものではあるものの、ルメールが新馬戦で跨り、乗り替わられた馬のその後のイメージは芳しくなさそう。「ルメールの乗り捨て」なるキーワードもあるようだし。

 乗り捨て(再騎乗なし)は50頭中18頭。その後勝ったのは7頭。たとえばフィードバックは田辺と横山典で3勝している。まるで馬券に絡まないでいるのは10頭。

 では再騎乗はどうか。戻り鰹ならぬ「戻りルメール」だ。名手が久々に手綱を取る。なんだか妙味の気配プンプンである。

 新馬で勝った馬が別の鞍上を経て戻ってくる。そんな馬は12頭いた。そのときのレースの首尾は、1着3頭、2着4頭、3着1頭だった。複勝率.666。その期間でのトータルの複勝率が.536なので、戻りルメールは美味しいのである。

 好例をいくつか。スルーセブンシーズは2走目に戸崎が乗って3着。しかし3走目に戻って勝った。ただし次のオークスは再び戸崎。そのオークス、ルメールはアカイトリノムスメ騎乗で2着でしたね。

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン