半導体不足による「買い負け」回避

 次に、今年に入ってメディアで叫ばれている半導体不足による値上げも考えられる。

 Switchは年間3000万台近い販売台数になっているので、半導体不足の影響をモロに受けている。増産しようとしても、スマートフォンメーカーなどが高い値段を提示して生産枠を取られる可能性がある。“買い負け”と呼ばれる現象を回避するためにも、仕入れ価格の余地を作る高い販売価格が必要なのだろう。

コロナの巣ごもり需要で販売好調な任天堂スイッチ(時事通信フォト)

コロナの巣ごもり需要で販売好調な任天堂スイッチ(時事通信フォト)

「ハード機は低採算」からの脱却

 そして最後に、長らく続いてきた「ゲーム機は低採算」というビジネスモデルからの脱却である。

 ゲーム機ビジネスは、ハードウェアは赤字でも、ソフトウェア販売で利益を出すというのが半ば常識であった。これは任天堂の故山内溥氏が「ゲーム機はソフトのために嫌々購入するもの」と定義されたことが大きい。この結果、もう40年近くもゲーム機が投入されたときは、少なくとも低採算という状態が続いていた。

 しかし、販売データを見ると、ゲーム機販売は性能やゲームソフトの影響を受けていないのである。むしろハードウェアの見栄えや、遊び方による影響のほうが大きいようである。その観点からも、有機ELで見ただけで画面がきれいになることが分かり、コストも大きく上昇しないような今回の新型Switchは合理的に思える。

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