ビジネス

任天堂の新型Switch 性能据え置きでも「値上げ」に踏み切った3つの理由とは

10月8日に発売される新型Switch(任天堂ホームページより)

10月8日に発売される新型Switch(任天堂ホームページより)

 コロナ禍の巣ごもり需要も追い風となり、販売好調な任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」。10月には有機ELディスプレイを搭載した新モデルが登場するが、コロナ後の売れ行き鈍化も懸念されるなか、果たして引き続き人気を集めることができるのか──。エース経済研究所シニアアナリストの安田秀樹氏がレポートする。

 * * *
 7月7日夜、任天堂は、新型Switchの発売(発売日/10月8日)を突然発表した。

 新型の特徴としては、(1)7インチ有機ELを採用し、モニターを大型化(2)改良されたスピーカー(3)新型ドッグ:有線LAN対応(4)内蔵ストレージが32GB→64GBに増える──ことが挙げられる。なお、価格は税込み3万7980円。

外見変更で「白色採用」は好印象

 半導体の性能自体は従来のSwitchと同等ということなので、今回の新型モデルは、外見の変更に特化したと言える。事前の報道では、性能も向上するという予測が多かったので、性能据え置きは意外だったというのが正直なところである。

 ネット上での反響は、有機ELを好感する一方、性能のアップがなかった点に対して失望する向きもあり、賛否両論の印象を受ける。2017年にSwitchが発表されたときは、もっと悲観的な反応だったことを考えると、この5年でゲーム専用機が無くなるなど不安な印象はユーザーから大きく後退したと言っていいだろう。

 また、この5年で多くのユーザーに普及したSwitchだが、白色を採用したことは良いことに思う。

 以前、筆者はソニーの「PS(プレイステーション)5」を白色にしたのは好ましくないと指摘したので奇異に思われるかもしれないが、もはやマニアの手を離れ一般化したSwitchには、白色のような明るい色が良いと思う。実際、PS4でも白色モデルは、マニア向けのあとに投入されて一定の評価を世界で得たと考えている。

関連記事

トピックス

大谷の母・加代子さん(左)と妻・真美子さん(右)
《真美子さんの“スマホ機種”に注目》大谷翔平が信頼する新妻の「母・加代子さんと同じ金銭感覚」
NEWSポストセブン
トルコ国籍で日本で育ったクルド人、ハスギュル・アッバス被告(SNSより)
【女子中学生と12歳少女に性的暴行】「俺の女もヤられた。あいつだけは許さない…」 執行猶予判決後に再び少女への性犯罪で逮捕・公判中のクルド人・ハスギュル・アッバス被告(21)の蛮行の数々
NEWSポストセブン
二階俊博・元幹事長の三男・伸康氏が不倫していることがわかった(時事通信フォト)
【スクープ】二階俊博・元自民党幹事長の三男・伸康氏が年下30代女性と不倫旅行 直撃に「お付き合いさせていただいている」と認める
NEWSポストセブン
雅子さまにとっての新たな1年が始まった(2024年12月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)
《雅子さま、誕生日文書の遅延が常態化》“丁寧すぎる”姿勢が裏目に 混乱を放置している周囲の責任も
女性セブン
M-1王者であり、今春に2度目の上方漫才大賞を受賞したお笑いコンビ・笑い飯(撮影/山口京和)
【「笑い飯」インタビュー】2度目の上方漫才大賞は「一応、ねらってはいた」 西田幸治は50歳になり「歯が3本なくなりました」
NEWSポストセブン
司忍組長も姿を見せた事始め式に密着した
《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
NEWSポストセブン
浩子被告の顔写真すら報じられていない
田村瑠奈被告(30)が抱えていた“身体改造”願望「スネークタンにしたい」「タトゥーを入れたい」母親の困惑【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
「好きな女性アナウンサーランキング2024」でTBS初の1位に輝いた田村真子アナ(田村真子のInstagramより)
《好きな女性アナにランクイン》田村真子、江藤愛の2トップに若手も続々成長!なぜTBS女性アナは令和に躍進したのか
NEWSポストセブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン