まずは生活環境を変えることが重要だと言う。
「私が診療で重きを置いているのは睡眠不足の解消と仕事の簡略化です。『毎日、同じ時間に寝て、同じ時間に起きないといけないのか』と訊かれますが、必ずしも同じ時間に寝て同じ時間に起きる必要はありません。『できるだけ1日7時間の睡眠を確保し、仕事をシンプルにして脳を休ませましょう』とアドバイスしています。
食事も心臓や血管を健康に保つマグネシウムの摂取を心がけてもらいます。こうした生活習慣の改善で減薬、断薬に導きます」
医師に率直に悩みや疑問をぶつけることが、断薬への近道なのだ。
【プロフィール】
大和田潔(おおわだ・きよし)/1965年生まれ。東京医科歯科大学大学院医学部医学科卒。頭痛専門医。東京医科歯科大学臨床教授を経て、2007年に秋葉原駅クリニックを開院。著書に『知らずに飲んでいた薬の中身』など。
※週刊ポスト2021年7月30日・8月6日号