芸能

花田優一が告白「弟子にした週刊誌記者と金正恩のことを語り合う」

「週刊誌記者という仕事の意外な一面を知った」と語る花田優一氏

「週刊誌記者という仕事の意外な一面を知った」と語る花田優一氏

 花田光司氏(元横綱・貴乃花)の長男で靴職人の花田優一氏の工房に週刊誌記者が弟子入りし、互いに靴作りの修行中の出来事をレポートする異色の“交換日記”連載企画。優一氏が週刊誌記者の仕事について聞くことで「世界で一番嫌いな職業」と語っていた「記者」という仕事に対しての感情が少しずつ変わってきたという(別稿で週刊誌記者のレポートあり)。

 * * *

 週刊誌記者“西さん”が、工房に弟子入りしてから、約1ヶ月半が経った。初めて、“西さん”が、この工房で靴づくりを始めた頃、僕はまだ冬物のパーカーを着ていた。あっという間に、時は過ぎ行く。

 この連載企画で記事を書くのはこれで4回目だ。今までアップされた3つの記事は、どれも多くの読者の方々に読んでいただけたようだ。相変わらず一部ポータルサイトのコメント欄はお下劣だが、まあ、慣れたものだ。その中で時折見つける、温かい言葉に心が救われる。純粋な読者に、純粋な気持ちが伝われば、と信じて書いている日々だ。この先も、読んでもらえたらありがたい。

 この日、外は梅雨のようなどんよりとした雨で、今年初めて除湿器をつけるほど、湿気がこもっていた。でも、特に理由も無いのだが、僕は何故か、気分が良かった。工房に入ることも作業することも、基本的には毎日の繰り返しだ。悩みながら作業をするよりは、少しでも気分が高揚している方がはかどる。この日は、スピーカーで音楽を流しながら作業することに決めた。

 隣で作業している西さんの存在を忘れるほど、音楽にノリながら作業に集中していった。

 次の曲はなんだろうと、iPhoneのシャッフル機能に期待を寄せていると、スピーカーから『花田優一/純青』が流れた。知らない方にご説明しておくと、僕は去年の9月に初めて自分で作詞・作曲を手掛けた楽曲を発表した。「歌手デビュー」という言葉の響きは非常におこがましく気が引けるが、自信を持って作ったものだし、多少なりとも好評価を得られてありがたかった。

 けれども、この曲が今日、この工房の空間で流れるのは話が違う。今、僕は、弟子入りをした週刊誌記者と工房に二人きりなのだ。

 完全に靴づくりの集中が切れた僕は“チラッ”と、背中越しに西さんの顔を見た。「待ってました」と言わんばかりに、不敵に微笑んだ西さんが、

「自分の曲、聴くんですね(笑)」

関連キーワード

関連記事

トピックス

映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
日本初となる薬局で買える大正製薬の内臓脂肪減少薬「アライ」
日本上陸の内臓脂肪減少薬「アライ」 脂肪分解酵素の働きを抑制、摂取した脂肪の約25%が体内に吸収されず、代わりに体内の脂肪を消費
週刊ポスト
専修大サッカー部を辞任していた源平監督(アフロスポーツ)
《「障害者かと思った」と暴言か》専修大サッカー部監督がパワハラ・経理不正疑惑で辞任していた 大学は「警察に相談している」と回答
NEWSポストセブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
日本製鉄によるUSスチールの買収計画
【日本製鉄のUSスチール買収問題】バイデンもトランプも否定的だが「選挙中の発言に一喜一憂すべきではない」元経産官僚が読み解く
NEWSポストセブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン