栄枯盛衰が激しいのが芸能界。だが、ジャニーズは創業後、フォーリーブス、たのきんトリオ、少年隊、光GENJI、SMAP、嵐と、時代の流れに合わせ次々とトップアイドルを輩出し続けている。姉と弟が奏でる「絶妙のコンビネーション」こそが、ジャニーズ事務所を支えてきたのだ。
「メリーさんが大事にしてきたのは、“ファミリー”という感覚。日本で初めてファンクラブを作ったのがジャニーズだとされていますが、メリーさんのアイディア。ジャニーズの場合、ファンクラブではなく“ファミリークラブ”という名称ですが、そこには“タレントもファンも同じ家族の一員”というメリーさんの思いがあるんです。実際、所属タレントはメリーさんを経営者としてだけでなく、“母”として慕ってきました」(前出・当時を知る芸能関係者)
家族の絆を大事にするメリーさんにとって、2年前、最愛の弟を亡くしたことは大きなショックだった。いま、ジャニーさんが眠るお墓は、父がかつて僧侶となった場所、和歌山県高野山にある。
「ジャニーさんが亡くなったのは2019年7月ですが、それから2か月後の9月頃、高野山の墓地に並ぶようにして2つの墓石が建ちました。1つはジャニーさん、隣がメリーさんの生前墓でした。ジャニーさんが寂しくないようにと、ご自身のお墓も建てたようです。二人三脚でジャニーズ事務所をここまで大きくされてきたおふたりですから。彼女もきっとこちらに入るのでしょう」(寺院関係者)
密葬はすでに済み、お別れ会も行われない。約60年にわたりファミリーを大事にしてきた女傑は、いま弟の隣で安らかな眠りについた。
※女性セブン2021年9月2日号