東大生に人気の「コンサル企業」
最後に判明分だけだが、東大の企業別の就職者数を見てみよう。
就職者が多い企業はアクセンチュアとソニーグループが各44人、日立製作所33人、野村総合研究所と楽天グループが32人、PwCコンサルティング30人、デロイト トーマツ コンサルティングと中外製薬が26人などだ。
東大は文系学生中心に、国家公務員を目指す学生も一定数いるので、他大学に出てくるような銀行などは上位に出てこない。また、上位にコンサルティング会社が多いのも東大ならではの特徴だ。
この傾向は慶應義塾大でも見られ、慶應の就職先を見るとアクセンチュアだけでなく、野村総合研究所51人、PwCコンサルティング47人、デロイト トーマツ コンサルティング40人、アビームコンサルティング35人などと就職者が多い。
コンサルタント会社が昨年より採用人数を増やしていることもあるのだろうが、この人気ぶり、今後は他大学にも波及していくかもしれない。
●文/安田賢治(大学通信常務取締役)