芸能

山田孝之の「農園サロン」 ファンが押し寄せ、地元住民紛糾騒動

『全裸監督』で村西監督を演じる主演の山田孝之

山田孝之が農業を始めた山梨県のとある集落に人が続々(写真は2019年)

 コロナ禍で農業を始めたり、地方へ移住したりする人が増え始めた。政府もさまざまな制度を設けて応援するが、そこに住む人々はどう考えているのだろうか。芸能人の場合、一般人以上に厳しい現実があるようだ。

「この地域は、高齢者が静かにのんびりと暮らしている場所なんです。それなのに、あの報道以降、県外から人が続々と集まってきてしまった……」

 山梨県のとある集落に住む女性が困惑した表情で話す。集落が位置するのは、最寄りの駅から車で20分ほどの山間部。黄金色に輝く棚田や畑、貴重な野生動物の生息地である里山が広がっている。

 そんな日本の原風景ともいえるのどかな集落に、この春、大きな変化があった。俳優の山田孝之(37才)と、彼が主宰する自給自足プロジェクトのメンバーが土地を借り、農業を始めたのだ。

「10年以上、放置されていた耕作地を借りて、山田さんの大好きなパクチーやトウモロコシ、きゅうりなどの野菜を無農薬で育てています。農業を始めるにあたっては専門家を招いて勉強会を開き、土づくりから始めたそうです」(農業専門誌記者)

 彼がこの土地と出合ったのは今年1月。自然農法を実践できる場所を探していたところ、山梨県に移住していた友人から紹介されたという。土地の持ち主であるAさんはこう話す。

「知人から俳優さんが土地を借りたいと言っていると連絡があって、びっくりしました。農作業を始める前に一度、山田さんご本人がみえて、熱心にビジョンを語ってくれて。私としてはあの土地を使ってもらえて、感謝しているんです。日本には耕作放棄地がいっぱいありますからね」

 日本の原風景と農業を守りたい──そう考える半面、自分が動くことで、住民たちの静かな暮らしを壊してしまいかねないリスクも彼は理解していたようだ。SNSやメディアのインタビューで地名を明かさないことをAさんや地元住民に約束。プロジェクトのメンバーにも、SNSで畑の場所を明かさないように厳命した。

 しかし、今年4月。地元の新聞社が彼らの活動を取材した際、畑のある場所が報じられてしまった。

「山田さんたちは、紙面の隅に小さく載る程度だろうという認識だったそうです。でも蓋を開けてみたら、見出しに大きな文字で地名が書かれていて……」(冒頭の女性)

 記事が出て以降、地元住民たちの山田やプロジェクトのメンバーを見る目が変わったという。70代の男性は眉をひそめながら話す。

「ここのところ、彼のファンや野次馬が全国から来るようになってね。畑の近くで写真を撮るくらいならまだマシ。山田さんが移住していると思い込んで、住所を教えてくれませんか?と近隣住民の家に訪ねてくる人もいるんですよ。この辺に住むのはほとんどがお年寄りなので、新型コロナのウイルスが持ち込まれる危険性を考えると、他県から若い人は来ないでもらいたい」

関連キーワード

関連記事

トピックス

4月クールに『アンチヒーロー』で主演をつとめた長谷川博己
ドラマ『アンチヒーロー』で衣装に関する“200万円請求書”騒動 長谷川博己のオリジナルコート制作費をめぐってスタイリストと制作サイドが衝突か
女性セブン
バチカンのモンテリーズィ枢機卿(左)にインタビューしたさかもと未明さん
【拉致問題解決への祈りは続く】さかもと未明さんが振り返る「横田夫妻との交流」と「バチカン枢機卿からの言葉」
NEWSポストセブン
佐賀空港を出発される愛子さま(時事通信フォト)
雅子さま「午後だけで4回もの休憩」不安視された22年ぶり佐賀訪問で初めて明かした「愛子さまとの私的な会話」
NEWSポストセブン
《防弾チョッキ着用で出廷》「フルフェイスヒットマン」は「元神戸山口組No.2」中田浩司若頭だったのか 初公判で検察が明かした「2秒で6発の銃撃を浴びせた瞬間」
《防弾チョッキ着用で出廷》「フルフェイスヒットマン」は「元神戸山口組No.2」中田浩司若頭だったのか 初公判で検察が明かした「2秒で6発の銃撃を浴びせた瞬間」
NEWSポストセブン
ドキュメンタリー映画『Screams Before Silence』でインタビューに応じるアミット(映画の公式インスタグラムより)
《55日間のハマス人質日記》囚われた女性が語る地獄の日々「生理の時期を毎日確認されて…」【音楽フェス襲撃から1年】
NEWSポストセブン
10月8日、美智子さまは「右大腿骨上部の骨折」の手術を受けられた(撮影/JMPA)
美智子さま「大腿骨の上部骨折」で手術 待ち受ける壮絶リハビリ、骨折前より歩行機能が低下する可能性も
女性セブン
結婚を発表したマイファス・Hiroと山本舞香(Instagramより)
《マイファスHiroと山本舞香ゴールイン》2人が語った結婚の決め手と夫婦像「作ったご飯を笑えるほどたくさん食べてくれる」 結婚記念日は新妻のバースデー
NEWSポストセブン
カニエ(左)とビアンカ・センソリ(右)(Getty Images)
「ほぼ丸出し」“過激ファッション”物議のビアンカ・センソリが「東京移住計画」ラッパーのカニエ・ウェストと銀座に出没、「街中ではやめてくれ」の指摘も
NEWSポストセブン
東北道・佐野サービスエリアの現在とは
《前代未聞のストライキから5年》激変した東北道・佐野SA「取り壊された店舗」名物「佐野らーめん」の現在、当時の元従業員が明かした39日間の舞台裏
NEWSポストセブン
Snow Manの渡辺翔太と向井康二
《Snow Man渡辺翔太&向井康二》“なべこじコンビ”のサウナ帰り姿をキャッチ 肩を組んだり輪になって話したり“素”の時間を満喫 
女性セブン
9月末に給料が未払いとなり、職員が一斉退職するという事態になった足立区の住宅型有料老人ホーム。千葉県内などにもある関連施設でも同じような”未払い”が発生しているという
《見捨てられた老人ホーム》東京・足立区で「人手が回らず餓死者が…」「お風呂も入れられない」給与未払いに社長は雲隠れ…元職員が明かした“現場丸投げ運営”の実態
NEWSポストセブン
田村家のお正月の風景。左・田村正和さん、右・田村亮さん
《『古畑任三郎』では今までにない自分を》俳優・田村正和さんの知られざる晩年「もうやりきった…」77才で他界した2人の兄を語る弟・田村亮
NEWSポストセブン