プロジェクトメンバーへの怒りを隠さない人もいる。別の近隣住民はこう話す。
「ハッキリ言って迷惑してますよ。民家の間の狭い道を、スピードを出して車で通るんです。この間の農作業のときなんて、10台以上、他県から来ていましたから。しかも、わが物顔でこの辺の畑を歩いて、挨拶をする人がひとりもいない。素性の知れない人たちが大勢押し寄せて、いい気はしていません」
農作業を行うメンバーが集うのは、山田が主宰する『原点回帰』というプロジェクトだ。
「今年5月から本格的にスタートしました。山田さんがリーダーとなって、農業やアートに興味がある人たちを公募し、その中から選ばれた人だけがメンバーとして参加できる仕組みです。プロジェクトの最終目標は『理想の島で、100%自給自足の生活を送れるようになること』。その第一歩として、山梨県で農業に挑戦しています。集落への移住は予定しておらず、畑仕事のたびにメンバーが訪れるそうです」(前出・農業専門誌記者)
「テキーラ部」をつくりたい
農業に取り組むことは、突然の思い付きではなく、何年も前から温めてきた計画のようだ。鹿児島県の田舎町で、自然に囲まれのびのびと育ったという山田。自然農法に興味を持ったきっかけは、子供の存在にあるという。
「お子さんが生まれ、安全なものを食べさせたいという思いから、オーガニックの野菜や食品を選ぶようになったそうです。また、かつての自分がそうだったように、自然の中で生きるための知恵を子供にもつけさせてあげたいという思いも強くなったそうです」(山田の知人)
メンバーの募集要項には、「原点回帰がもとめる人」として、「アートが好きな人、興味がある人」のほか、なぜか「海苔が好きな人」「テキーラが嫌いな人」「UFOが寄ってくる人」という不思議な項目も記されている。
「募集要項には山田さんの意向が強く反映されています。たとえば、海苔が好きな人という項目は、山田さんが海苔好きだから(笑い)。晩酌しながら海苔をひたすら食べているそうで、メンバーで『海苔部』をつくりたいそうです。『テキーラが嫌いな人』も彼の発案。山田さんいわく、テキーラは飲み方次第ではおいしいお酒。飲み会で罰ゲームのように飲まされて、『テキーラなんて嫌い!』と思っている人を集めて「テキーラ部」をつくり、そのイメージを覆したいんだとか。
ほかにも、彼はUFOやパワースポットなどスピリチュアルな世界にも興味があり、その道に詳しい人も歓迎されています」(芸能関係者)