◆会社がワクチン接種の日を勝手に設定(2021年4月)
夜勤業務のあるCさん(30代男性)の職場では、連勤の最後の日や夜勤明けの日の次の日は休日となるルールがある。Cさんはこの職場での職域接種でワクチンを打とうとしたが、接種の日を休みの前日に勝手に会社に設定されてしまった。せっかくの休みも体調が悪いまま過ごし、その体調が治らないまま次の勤務日になってしまうので不安を感じている。
◆「ワクチン接種した人は手を挙げろ」(2021年9月)
Dさん(40代男性)はフリーランスとして働く一方で、ある会社と業務委託契約を結んで週2回出勤して勤務している。Dさんはその会社からワクチン接種をするようにとの伝達があった。Dさんは別のワクチンや服用薬で強い副作用が出た経験から、今回のワクチンは接種を見送りたいと思っていたが、週 2回出勤するたびにワクチンを接種した人は手を挙げるように言われて困っている。
◆結婚式の予定に上司が「どう責任取るの?」(2021年4月)
Eさん(20代女性)は今春、結婚式を挙げる予定でいたが、勤務先の上司から「なんで今わざわざやるの?」「コロナなのにそんな汚い会に誰が出たがると思う?」「もし同僚があなたの会のせいでコロナになったらどう責任取るの?」などと言われたので、しぶしぶ式を延期することにした。
◆感染者の個人情報を勝手に配布(2021年5月)
小規模高齢者施設に勤務するFさん(20代男性)は同居する両親が相次いで新型コロナウイルス陽性となり、その後、自身も感染が判明。Fさんは自宅療養中にLINEで両親と自身の感染に至るまでの経過を施設長に報告した。その後、施設長は実名を挙げて『○月◯日、母が入院』『△月△日、父が療養施設へ』などと書いた文書を施設利用者に配った。Fさんの許可は取っていなかった。