社員全員が自律的に選択できる働き方を

――異業種ですが、たとえばタニタではフリーランス制度を導入し、正社員時代にしていた仕事も引き続き、業務委託という形で請け負いつつ他社の仕事もするといった制度があります。

黒田:プロフェッショナルな能力やスキルに対して、モチベーションを上げる雇用制度や報酬制度で応えていくのは今後、いろいろな企業で実施すべく動いていくでしょう。我々も検討はしています。

 ただ当社にも労働組合がありますし、社内の制度や仕組みは、できるだけ社員全員に対してフェアでないといけません。そういう日本的なフェアネスの、いい制度のしがらみの悩みはありますね。

 そこは全員に対してフェアという点以上に、社員全員が自律的に選択できる形が大切であり、選択肢の多様性をどううまく作るかが、今後の働き方や人事制度でポイントになってくるのではないかと思います。

コクヨの5代目社長、黒田英邦氏(45)

コクヨの5代目社長、黒田英邦氏(45)

【プロフィール】
黒田英邦(くろだ・ひでくに)/1976年兵庫県生まれ。甲南大学、ルイス&クラークカレッジ卒業後、 2001年4月コクヨ株式会社入社。ファニチャー事業の法人営業、経営企画部長、代表を経て、2015年より代表取締役社長に就任。

●聞き手/河野圭祐(経済ジャーナリスト)
●撮影/内海裕之

関連記事

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン