生物の進化にウイルスの存在は欠かせなかった(写真:太田真三)
小林:へー、コロナでもそんなことが起きている可能性があると。わし、こういうこと、学校で教えたほうがいいと思うんですけどね。
井上:大学の医学部では習いますけどね。RNAが先で、そこからDNAができたと。RNAは不安定だから、どんどん進化(変異)していく。そのスピードが極めて速いわけです。コロナの変異が速いのも一緒です。
小林:うんうん。高校の理科で、DNAがらせん状になっているとか習った記憶がありますが、ウイルスの遺伝子が入ってきて、それで進化してきたなんて習いませんよね。なんでそこまで教えてくれなかったんだって、思いましたよ。
*『コロナとワクチンの全貌』(小学館新書)を一部抜粋
【プロフィール】
小林よしのり(こばやし・よしのり)/1953年福岡県生まれ。漫画家。『東大一直線』でデビュー。『おぼっちゃまくん』でギャグ漫画に旋風を巻き起こす。1992年スタートの「ゴーマニズム宣言」は新しい社会派漫画、思想漫画として話題に。近著に、『コロナ論』など。
井上正康(いのうえ・まさやす)/1945年広島県生まれ。1974年岡山大学大学院 修了(病理学、医学博士)。1992年大阪市立大学医学部教授(分子病態学)。2011年大阪市立大学名誉教授。宮城大学副学長等を歴任。現在、健康科学研究所所長、現代適塾塾長。