参列者は何も知らされていなかった(日高氏提供)

参列者は何も知らされていなかった(最後列、新婦の右奥に見えるのが日高氏。同氏のTwitterより)

 重苦しいムードがただよう中、会場の撤収作業も始まったところで、事態は急展開を迎えた。会場に戻ってきたおぼんが「もういっぺんやり直そう」とこぼんと握手を交わしたのだ。さらにおぼん・こぼんがその場で漫才を披露し、会場は大きな拍手に包まれた。そんな波乱万丈な結婚式に立ち会い、日高は「なにせ記憶が飛んでいる部分もあるので、オンエアを見て、『こんなことあったっけ?』と感じたところもあります」と明かす。

「帰り道、妻と何を話したかも覚えていません。8月でまだ陽が長い時期だったはずなのに、会場を出たときはもう暗くなっていて、『こんなに時間が経っていたんだ』とそこで初めて気づいたことを覚えています」(日高)

 プロレスラーとして、人間同士のさまざまな感情のぶつかり合いを経験してきた日高。彼が思うに、なぜおぼん・こぼんは和解の道を選んだのだろうか?

「僕たちプロレスラーで言うと、タッグパートナーのような存在ですよね。タッグパートナーがスリーカウントを取れば、自分も勝者になれる。プロレスラーとして上がっていける。『相手のおかげで自分もこの位置に来られた』という感情は、プロレスに限らず、多くの人が人生で経験するものだと思います。

 おぼん師匠の『心底嫌いじゃない』という言葉は、まさにその通りです。人間関係で溝が生じることは誰しもあります。僕だってあります。だからこそ、おふたりが和解したのには感動しました。いろいろありましたが、結果的に僕はすごい歴史的瞬間にいさせてもらえたんだと思います。ある意味、歴史の生き証人みたいな立場になっちゃった」(日高)

 現役プロレスラーに「記憶が飛ぶ」ほどのプレッシャーを与えた結婚式。台本なしの“ガチ”のドラマで、『水曜日のダウンタウン』は4度目のギャラクシー賞受賞なるか。

◆取材・文/原田イチボ(HEW)

関連記事

トピックス

岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン