■「セカンドオピニオン」に否定的は時代遅れ
セカンドオピニオンへの対応も医師を見分けるバロメーターだ。
「主治医とは別の医師の意見を聞くセカンドオピニオンは、現代の医療界では当たり前の行為です。いまだに他の病院への紹介状を書くことを嫌がる医師はあまり信用できません」(谷本医師)
谷本医師は「複数の選択肢」を提示するかどうかをポイントにあげる。
「たとえばがんの場合、自分のやりたい治療法のみを説明するのではなく、手術、抗がん剤、放射線など複数の選択肢を丁寧に説明する医師は信頼できます。クリニックなどで自身の専門では対処できない場合、すぐに紹介状を書いて他の専門医につなぐ医師も好感が持てます」(谷本医師)
スリッパに履き替えてませんか?
■薬を出すだけで「生活習慣改善」の指導がない
2つ目の判断基準は、過剰医療の有無だ。高血圧や糖尿病などで受診する場合、「生活習慣の改善」の指導がポイントとなる。
「最近の研究で、生活習慣病の患者は薬に頼るだけではなく、同時に食事や運動などの生活習慣を改善したほうが長く健康に生きられることが判明している。
診察時に生活習慣の指導をしない医師は基本的な勉強が足りず、長く付き合うには不安が残ります。投薬治療のみに依拠するような医療は避けたい」(岡田医師)
■すぐに「レントゲン検査」をしようとする
投薬と同様に、どういった検査をやろうとする医師かも確認したい。
「なかでも注意すべきはレントゲン。たしかにレントゲンが必要な症状もありますが、風邪っぽくて喉が痛いだけでも『ではレントゲンを』と言うような医師は過剰医療の傾向が強い」(岡田医師)