黒柳は、「くよくよしないことを前提に生きていくこと」や「笑うとかわいいんですから、これからも笑顔で、天才的なスケートをみんなに見せてください」などと答えたという。大先輩である黒柳のアドバイスを受け、困難の乗り越え方を見つけたのかもしれない。羽生は10月6日に「こえのブログ」を更新したが、その見出しは《おうち時間》。
《みなさんは、おうち時間をどのように過ごしていますか。僕は、イメージトレーニングなどを終えた後、空き時間にゲームをしています(中略)それでは、今日もみなさんにとって、すてきな1日になりますように!》
その言葉には落ち込みや焦りとは無縁の、落ち着きと余裕に満ちあふれている。出場する試合数は少ないものの、羽生は自分自身を見つめることで手に入れた“最強のメンタル”で五輪シーズンに臨もうとしている。
※女性セブン2021年10月28日号