『スター誕生!』から歌手デビューした88組92人
ほかにもあった!競合番組の栄枯盛衰
視聴者参加型のオーディション番組が隆盛を極めた1970年代。演歌歌手の登竜門とされた『全日本歌謡選手権』(読売テレビ制作・日本テレビ系/1970~1976年)からは五木ひろし、八代亜紀、中条きよしらが10週勝ち抜いてブレイクのきっかけを掴む。
アイドル系では、渡辺プロ制作の『スター・オン・ステージ あなたならOK!』(NET系/1973年)があいざき進也を、『歌う新人王決定戦』(TBS系/1973~1974年)が浅野ゆう子を発掘。但し、両者はいずれも1年未満で終了した。
一方、7年続いた『君こそスターだ!』(フジテレビ系/1973~1980年)は林寛子、高田みづえ、石川ひとみ、新田純一らを輩出。『スタ誕』フォロワーとしては最も成功を収めた番組といえるだろう。
取材・文/濱口英樹
※週刊ポスト2021年10月29日号