クボタの自動運転田植機「Agri Robo NW8SA」。田んぼの形状から最適な作業ルートを自動計算し、あぜ脇まで含めた全面に無駄なく植え付け。苗移植、直播のどちらにも対応(写真提供/クボタ)
田んぼの委託案件が年々増え、管理面積はじきに100ヘクタールを超える予定だが、スマート農業導入のおかげで、スタッフ9人の現体制のままやりくりできるのだとか。
「今年は春先の天候に恵まれ作柄がよく、効率的に作業が進められました。60代の私もロボットトラクターを操作しています。初期設定さえ慣れれば単純で便利です」(大原氏)
2018年に減反政策が廃止され、農家が自由に生産量を決める時代を迎えた。今後多くの農家がスマート農業導入を決断し、消費者が旨い米と巡り合うチャンスもより増えるはずだ。
取材・文/山本真紀
※週刊ポスト2021年10月29日号