石破氏が防衛相だった2007年、「個人的に(UFOは)存在すると信じる」と述べた町村信孝・官房長官(時事通信フォト)
加えて日本では、今も昔もUFOのような話をすると冷たい目で見られる風潮がある。その手の話は常識外とされ、政治家も役人も、仮想や架空の問題に時間や予算を費やす発想はない。
私もUFOに関する想定をしばしば語り、異端視され、変人扱いされてきた。
だが、UFOは未確認の飛行物体だ。異星人でなくとも、他国の飛行物体が自国の領域を自由に飛ぶようなことを許していいはずはない。そして、仮想であっても極限状況の対応を国として考えていないのであれば、平時の安全保障への対応にも想定外の「穴」がかなりあるのではないか、と疑問を持たざるを得ない。
※週刊ポスト2021年11月5日号