胴上げされる山本由伸(時事通信フォト)
会議で出世頭の同期の意見に疑問を抱いたときは、心の中で「俺はヤクルトだ、俺はオリックスだ」と言い聞かせながら、ビシッと異を唱えてやりましょう。もしかしたら思いがけず多くの賛同を得られて、リーグ優勝的な展開になるかもしれません。
家庭内でも、妻や成長した子どもたちという文句なしに強い「巨人」に対して、たまには歯向かってもバチは当たらないはず。まずはテレビのチャンネル争いで「俺はこれの番組が見たい!」と主張してみましょう。「あ、そう。じゃあ見れば。私、YouTubeのほうがいいから」なんて言われるかもしれませんが、大切なのは主張したという事実です。
今まさに、衆議院選挙の真っただ中。さて、どういう結果になるのでしょうか。たとえヤクルトやオリックス的な政党や候補者を応援していたとしても、「どうせ勝てないし……」と諦めるのは避けたいところ。大番狂わせがあるかもしれません。どこがどうとは申し上げませんが、一票という貴重な打席を無駄にしないようにしましょう。
と、いいことを言っているような話に結び付けることができました。セパともに来週6日からは、クライマックスシリーズが始まります。せっかく予想を覆して優勝したんですから、ヤクルトにもオリックスにも勝ち抜いてもらいたいもの。3位の巨人や楽天が底力を発揮して日本シリーズに行ったら、それはそれで「ああ、世の中ってのはそういうもんなんだな」という“学び”を得ることはできますけど。