試される鴻海との協業効果
そのために開発されたのが先日発表したXLEDだ。実は、miniLEDという技術に関してシャープは、2019年1月にラスベガスで開かれた世界最大のエレクトロニクス見本市で公開している。それから2年余りの時間をかけてようやく満足のいく品質のものができたことで、満を持して米国へ再参入する。
しかも前回の米国販売時とは違い、今度はバックに鴻海がついている。miniLED自体も「シャープと鴻海グループで開発した」(前出・喜多村執行役員)と語るように、鴻海の技術力も大きく貢献している。また製造も鴻海の工場を活用することでコストを抑えることも可能だ。
もしシャープのテレビが今後、米国市場で存在感を取り戻すことができれば、シャープと鴻海の協業がいよいよ果実を実らせ始めたということだろう。