渋野日向子の後輩たちも活躍中(GettyImages)
2017年の大会で、大林は最終日にフィリピン代表として出場していた笹生優花(20)を3打差で追いかけていた。前半で1打差に詰め寄り、10番で逆転すると、そのまま逃げ切った。全米女子オープンを最年少(19歳351日)で優勝した笹生を相手に、大逆転劇を演じたアマチュアだ。
大林は1999年生まれ。稲見萌寧(22)と同い年で、渋野ら「黄金世代」と古江ら「ミレミアム世代」の中間となる“ハザマ世代”の一人だ。世界ジュニアで優勝後、高校を卒業するとプロコーチ・井上透氏の門下生となり中国ツアーに参戦していた。
今年は中国ツアーで賞金ランク23位の成績を残し、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)のプロテストに挑戦した。合格を果たした大林に話を聞いた。
「プロテストは独特の雰囲気でした。この4日間で今後が決まってしまうという重圧のなかでのプレーとなり、押しつぶされそうでした。たまたま世界ジュニアでは優勝できましたが、笹生さんはジュニアの頃から次元の違うゴルフをされており、今の活躍は当然だと思います。今後は幼い頃からの夢だった世界で活躍する選手になるため、一歩ずつ成長していきたい」
プロテストに合格すると、トップ通過の尾関はQTのファイナルステージに出場できるが、他の合格者は来年のステップ・アップ・ツアーから勝ち上がっていくことになる。ライバルの笹生ともう一度戦いたい。ようやくそのスタートラインに立った大林は、どのような活躍を見せることになるのか。