2019年度以降に報告された主な「新たな副作用」リスト
改訂指示を通知した「新たな副作用」情報は医療現場にどう周知されるのか。PMDA経営企画部広報課が説明する。
「添付文書の改訂指示に関する情報は、主に医薬関係者向けにPMDAウェブサイトに掲載するほか、医薬関係者を中心とした登録者に向けて迅速に配信しています。改訂指示に関する情報は医薬関係者から必要に応じてご説明いただくことが望ましいと考えています」
ただ、一般に周知される機会は限られているとする現場の声がある。銀座薬局代表の長澤育弘薬剤師は言う。
「新たに追加された副作用は、患者はおろか医師や薬剤師も網羅的に把握するのは難しい。PMDAからの通知は大量すぎて読み切れない上、これまでなら製薬会社の営業=MRが直接教えてくれた深刻な副作用情報も、近年は大量リストラ、直近ではコロナでMRが病院に来なくなり、手元に届きにくくなりました」
※週刊ポスト2021年11月19・26日号