新庄と日ハムの「運命的な縁」

 あまりの注目度の高さに、早くも「新庄監督の経済効果は59億6434万円」といった専門家の予測が報じられ、就任会見から2日間のメディア露出だけで、広告費に換算すると104億9021万円になるといった調査会社の算出結果もニュースになった。第2次岸田内閣発足よりもはるかに注目されている“新庄劇場”である。

 観客動員という意味で注目されているのが、11月30日に行われる「北海道日本ハムファイターズ ファンフェスティバル2021」のチケット販売だ。

 球団のHPで確認すると、アリーナ指定席、ダイヤモンドシート、スタンドS指定席は11月12日時点で完売。スタンドA、B、C指定席は「残りわずか」となっていた。今回は、球団初の取り組みとしてオンライン観戦チケット(2000円)も販売中だ。いったい、どれだけの人々が観戦するのか。このイベントに新庄新監督がサプライズで登場すれば、盛り上がりは絶頂に達するだろう。

 令和の救世主になり得るビッグボスの登場を、北海道の関係者はこぞって大歓迎している。鈴木直道知事はこんなコメントを発表した。

〈新庄新監督は、現役時代はファイターズの北海道移転元年である2004年のシーズンから加入し、華麗な外野守備、そして印象に残るパフォーマンスで球場を盛り上げ、ファンを楽しませるとともに、現役最終年である2006年には、球団が初の日本一となるなど、ファイターズが道民球団として定着することに大きく貢献されました。監督としても、選手、コーチと一体となって、ファイターズを日本一に導き、道民の皆さんに夢と感動を与えてくれることを期待しています〉

 そうなのだ。移転初年に加入し、現役ラストイヤーに初の球団日本一を達成──。新庄監督と北海道日本ハムファイターズの縁は、まさに運命的なものがあると言っていい。それだけに道内のファンや関係者からすれば「おかえりなさい」ということなのだろう。

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