プロービング検査
正確な測定には、一定の圧をかけなければならないが、強く力を入れ過ぎると患者から痛みなど苦情が出る可能性がある。そのため、弱い力でプロービングしてしまうというのだ。あまりに優しすぎるプロービング検査は、注意したほうがいい。
もう一つの注意点は、歯科医院での治療だけでは、歯周病は決して良くならないこと。
歯周ポケットの中に入り込んだバイオフィルムや歯石は、歯科医院で専門器具を使用して除去する必要がある。しかし、このスケーリング・ルートプレーニング(通称SRP)だけで安心してしまうと、歯周病はすぐに再発してしまう。
本当に大切なのは毎日のセルフケアだが、ライオンの調査では、実に8割の人に磨き残しが多いことが分かっている。
磨き残しを評価するのが「プラーク付着率」。これを定期的に歯科医院でチェックすることで、セルフケアの弱点が見えてくるはずだ。
例えば、右利きの人は、磨きづらい右側裏にプラークが残る傾向がある。それを自覚してセルフケアをすると、かなり改善されるはずだ。
歯周病かかりつけ医を見つける3か条
【1】正しいセルフケアを徹底的に教えてくれる
鍵を握るのは歯科衛生士。歯ブラシの選び方から使い方まで、指導する範囲は広い。
熱心に指導してくれる歯科衛生士と出会うと、飛躍的にセルフケアの質が向上して、歯周病が改善するはずだ。これまでの取材経験でも、素晴らしい歯科医院には必ず優秀な歯科衛生士がいた。